このページのまとめ
- 新入社員にとって大切なことは、社会人としての自覚と主体性
- 新入社員は仕事を教わる立場のため、素直にアドバイスに耳を傾けることが大切
- 新入社員が安心して働けるように、周囲がこまめに声を掛ける配慮が必要
企業が成長するためには、新入社員の成長と活躍が必要です。新入社員の育成に、力を入れている企業が多いことでしょう。新入社員を指導するにあたっては、新入社員に必要な心構えを意識させる必要があります。今回は、新入社員に求められる大切なことや、活躍するために大切なことを解説します。新入社員を活躍させるためにも、参考にしてください。
新入社員に求められる大切なこと
新入社員に求められる要素には、以下のようなものがあります。
素直さを持つ
どのような新入社員でも意識できることが、素直さです。新入社員は知識も経験も少なく、さまざまなことを先輩から教わります。まずは自分のやり方に固執せず、もらったアドバイスを素直に実践してみることが大切です。
ビジネスマナー
新入社員が早めに覚えておきたいことが、ビジネスマナーです。ビジネスマナーには、挨拶や名刺交換、電話対応などが含まれます。適切な敬語の使い方もしっかりと習得しておきたいところです。
また、報告・連絡・相談の「報連相」を徹底することも大切なビジネスマナーの一つです。
日頃の業務の中で繰り返し実践することで、スムーズにできるようにしておくことが必要になります。
責任感
自分の言動に責任を持つことも、新入社員のときから行えるようにしておきましょう。できるか分からないことを軽はずみに「できる」と言わない、一度決めたことは最後までやりとげる(難しい場合は早めに相談する)など、発言と行動がともなうように意識することが大切です。
新入社員が活躍するために大切なこと
新入社員であっても、活躍したいというモチベーションの高い授業員は多いことでしょう。新入社員から活躍するためには、相応の意識や行動が必要です。ここでは、新入社員から活躍するために大切なことを紹介します。
何事にもチャレンジしてみる
活躍するためには、まずはチャレンジしてみることが大切です。失敗するかもしれない業務であっても、まずはチャレンジしてみましょう。新しい業務や経験したことない物事を前にすると、失敗したらどうしようとためらってしまうことも多いでしょう。しかし、チャレンジしてみなければ、活躍のチャンスをつかむことはできません。たとえ失敗しても、その失敗から成功のコツを学ぶことができるでしょう。前向きにチャレンジしようとする姿勢を見せれば、先輩社員も快くサポートしてくれるはずです。
主体性を持つ
先輩のアドバイスを素直に実践することは大切ですが、それだけでは自分で考える力が身に付きません。仕事にある程度慣れてきたら、「もっと効率の良いやり方はないか」「自分に合ったやり方はほかにないか」などを考えてみましょう。良いアイデアが浮かんだら、アイデアを実現させるために先輩や上司に積極的に提案してみることが大切です。
新入社員をサポートする際に大切なこと
新入社員が活躍するためには、周囲のサポートも必要です。周囲ができるサポートには、次のようなものがあります。
コミュニケーションを重視する
上司や先輩社員からも、新入社員に対してコミュニケーションをとりにいきましょう。積極的に話し掛けることで、新入社員が安心して質問や相談をしやすくなります。新入社員との良好な関係性を築くことで、新人教育やマネジメントがスムーズに進みやすくなります。
一人ひとりの適性を把握して接する
新入社員によって性格や考え方は違うため、相手に合った接し方が求められます。気を使って質問や相談を遠慮してしまう傾向がある新入社員には、「何か困っていることはある?」とこまめに声を掛けてあげることが大切です。周囲と打ち解けるのに時間がかかる新入社員には、まずは1対1でごはんに誘ってみるなど、少しずつ関係性を築いていく工夫をすると良いでしょう。
新入社員の理解度を確認する
新入社員に仕事を教える際には、「ここまでで分からないことはある?」「何か聞いておきたいことはある?」などと確認するようにしましょう。また、本人は理解しているつもりでも、実際には内容を誤って解釈しているケースもあります。解釈のミスが発生しないように、できるかぎり具体的な言葉で一つずつ説明するようにしましょう。
新入社員を教育する手順
最後に、新入社員を教育する際の手順を紹介します。指導に大切なことになるため、教育担当の従業員は確認してみましょう。
業務の目的を説明する
まずは、その仕事を行う目的を説明しましょう。言われたことをただこなすよりも、何のために行うのかを理解したうえで実践するほうが習得が早くなります。また、仕事のやり方を説明する際には、「従業員全員で共有しているシートなので、勝手に編集しないようにしてね」のように理由を添えてあげると説得力が高くなります。新入社員が納得して仕事に取り組めるように、目的や理由を説明することを心がけましょう。
手本を見せながら説明する
口頭で説明するだけでなく、実際に手本を見せることが非常に大切です。
実演を通してやり方を見せることで、新入社員が業務のコツをつかみやすくなります。
指導を行う際には、手本を見せながら説明することを意識しましょう。
業務を通して経験させる
業務のやり方をレクチャーしたあとは、新入社員に実際に業務を行ってもらいましょう。
実践がひととおり終わるまではアドバイスなどを挟まず、見守りに徹することが大切です。
レクチャーした内容をどれくらい理解できているかを確かめるためにも、まずは新入社員の力のみでチャレンジしてもらいましょう。
フィードバックを行う
新入社員が行った業務に対してフィードバックを行いましょう。
良かった点と改善点の両方を伝えることが大切です。改善点を伝える際には、新入社員が必要以上に落ち込んでモチベーションを下げてしまわないように配慮しましょう。「ここができていなかった」ではなく「こうするともっと良くなると思う」と伝えるとポジティブな印象を与えることができます。
繰り返し経験を積ませる
新入社員が一人で業務をこなせるようになるまで、繰り返し実践させましょう。一度の指導ですべての業務を完璧にこなすことは難しいため、実践とフィードバックを繰り返すことで新入社員の成長を促すことが大切です。
まとめ
新入社員が成長するためには、本人の努力はもちろん、周囲のサポートが非常に大切です。新入社員が気兼ねなく質問や相談ができるように、日頃から話しかけやすい雰囲気づくりを心がけましょう。
仕事のやり方を指導する際には、「右も左も分からない状態から仕事を教える」という点を忘れず、できるかぎり具体的に伝えることが重要です。