このページのまとめ

  • デジタルネイティブ世代は、デジタル機器が当たり前の環境で生まれた世代
  • デジタルネイティブ世代は、インターネットを使ったコミュニケーションが得意
  • デジタルネイティブ世代は効率を重視するため、業務の進め方に注意が必要

デジタル機器が普及してから生まれた世代を、デジタルネイティブ世代と呼びます。デジタルネイティブ世代の従業員に対して、「どのように接していいのか分からない」と悩んでいる担当者も多いことでしょう。そこで今回は、デジタルネイティブ世代の特徴や、デジタルネイティブ世代の従業員と良好な関係性を築くためのポイントについて解説します。

デジタルネイティブ世代とは 

デジタルネイティブ世代とは、生まれたときからインターネットが身近にあった世代の人を指します。日本では1990年代半ばからインターネットが普及し、日常生活で使用されるようになりました。そのため、1990年代半ば以降に生まれた人々を「デジタルネイティブ世代」と呼ぶ傾向があります。

デジタルネイティブ世代の特徴 

デジタルネイティブ世代と接するにあたり、どのような特徴を持っているか知っておきましょう。
ここでは、デジタルネイティブ世代に見られる特徴を3つ紹介します。

インターネットでのコミュニケーションに抵抗がない

デジタルネイティブ世代は幼少期からインターネットに慣れ親しんでいるため、インターネットでのコミュニケーションに抵抗がありません。
SNSを通じて交友関係を広げたり、ビデオ電話やチャットツールで仕事のやり取りをしたりすることをごく自然に行っています。
また、新しいデジタルツールを導入した際にも、抵抗感を示さずに受け入れられる特徴を持っています。

対面でのコミュニケーションが少なくなりがち

デジタルネイティブ世代は、インターネットを通じてコミュニケーションをとったり、情報を収集したりすることに慣れています。
そのため、対面でのコミュニケーションよりも、インターネットを通じたコミュニケーションを好む傾向があります。
対面でのコミュニケーションに苦手意識がなくても、「メールやチャットのほうが考えをまとめてから発信できる」「相手のタイミングに合わせて確認してもらえる」などの理由でインターネットでのコミュニケーションを選択する場合もあるでしょう。

いずれの場合も、インターネットでのコミュニケーションに対するハードルが低い分、対面でのコミュニケーションが少なくなる傾向があるといえるでしょう。

情報はインターネットで収集する

情報収集を行う際に、積極的にインターネットを活用することも特徴の一つです。
SNSやWebサイトなどを活用し、最新の情報を素早く集めることができます。
情報の真偽を見極める力を磨けば、インターネットを使った情報収集力はビジネスに大いに役立つでしょう。

デジタルネイティブ世代に活躍してもらうためのポイント 

ここでは、デジタルネイティブ世代の従業員と接する際のポイントを紹介します。

上司や先輩から積極的に話しかける

「デジタルネイティブ世代は対面でのコミュニケーションが苦手」と一括りにせず、積極的に話しかけてみましょう。上司や先輩から話しかけることで、安心して質問や相談がしやすい雰囲気をつくることができます。
また、コミュニケーションを重ねるなかで、相手の考え方の背景にあるものを知ることができます。
「どのような理由でそのような考えに至ったのか」を理解できれば、自分と異なる価値観を持つ相手を受け入れやすくなるでしょう。
こちらから積極的に歩み寄る姿勢を見せることで、デジタルネイティブ世代の従業員も安心してコミュニケーションがとれるようになるでしょう。

デジタルを活用する仕事を任せる

デジタルネイティブ世代には、デジタルを活用した業務を積極的に任せると良いでしょう。
具体的には、デジタルツールを活用した業務効率化の方法を考えてもらう、SNSでのマーケティング戦略を立ててもらう、などがあります。
デジタルネイティブ世代の強みを活かすことで自社のデジタル化が進み、生産性の向上が期待できるかもしれません。

状況に応じてコミュニケーション手段を変える

デジタルネイティブ世代と接するときは、状況に応じてコミュニケーション手段を変えましょう。
たとえば、緊急性の低い内容であれば、メールやチャットツールで送ったほうがスムーズにやり取りが進むかもしれません。やり取りの回数があまりにも多くなるようであれば、対面でのコミュニケーションを選択したほうが効率が良いでしょう。

このように、状況に応じてコミュニケーション手段を使い分けることで、対面でのコミュニケーションのハードルを下げることができます。

まとめ

今回は、デジタルネイティブ世代の特徴について解説しました。
インターネットでのコミュニケーションに慣れ親しんでいるデジタルネイティブ世代の特徴を押さえることで、円滑なコミュニケーションがとれるようになるはずです。お互いの価値観を尊重しながら、デジタルネイティブ世代の従業員と良好な関係性を築いていきましょう。