このページのまとめ

  • コロナ禍では雑談などのコミュニケーションが不足している
  • コロナ禍でのコミュニケーションは、表情が伝わりにくいことが課題
  • コロナ渦ではコミュニケーションをとる機会を意識的に設ける必要がある

新型コロナウイルスの流行により、コミュニケーションのとり方が変わりました。コロナ渦のテレワークで孤独を感じていたり、ビデオ会議にやりにくさを感じたりしている方もいることでしょう。今回は、コロナ渦でのコミュニケーション対策について解説します。

コロナ禍でコミュニケーション不足が発生する原因 

コロナ禍で働き方が変わったことにより、コミュニケーション不足が発生するケースが増加しています。主な要因は次の2つです。

テレワーク

コロナ禍では、テレワークを導入する企業が増加しました。その結果、従業員同士のコミュニケーションの機会が減少し、孤独を感じる従業員が出てきています。また、音声通話やビデオ通話ではコミュニケーションをとることが難しいと感じる人も多く見受けられます。

時差出勤・フレックスタイム制度

テレワークだけではなく、時差出勤もコミュニケーション不足を引き起こしています。満員電車を避けるために時差出勤を行ったり、フレックスタイム制度を導入したりしている企業も多いことでしょう。時差出勤やフレックスタイム制度も、テレワークと同様にコミュニケーション機会の減少につながります。

コロナ禍で発生したコミュニケーションの課題

コロナ禍でのコミュニケーションでは、次のような課題が生じるケースが多いです。

孤独感を覚えやすい

従業員が直接顔を合わせる機会が減ることで、孤独感を覚えやすくなります。
従業員によっては、モチベーションや生産性が低下してしまうケースがあるでしょう。
テレワークでは周りに従業員がいないため、気軽な質問や雑談ができません。社内のチャットツールで連絡しようと思っても、上司や同僚の業務状況が分からず、遠慮してしまうこともあるでしょう。

ビデオ会議での意思疎通がしにくい

ビデオ通話で会議を行う場合、回線の状況などでカメラが固まってしまったり、音声が途切れてしまうことがあります。全員が同じ環境でコミュニケーションをとれない分、思わぬトラブルが発生しがちです。その結果、会議が思うように進行できず、意見がまとまらないまま会議の時間が終わってしまうことがあるかもしれません。

面談が実行しにくい

面談の実行しにくさも、コロナ禍の課題です。
オンライン面談の場合、上司の存在が遠くに感じ、込み入った相談がしにくいことがあるでしょう。
また、面談を実施する上司も、部下の表情が読み取りにくく、悩みを抱えていることに気づきにくいという懸念点があります。従業員の小さな変化に気づきにくいという点が課題となっています。

オンラインに対応できない従業員の存在

オンラインのツールに対応できない従業員がいることも課題の一つです。
テレワークを推奨しても、オンラインツールを使うことに抵抗を示す従業員がいるかもしれません。
その場合、業務効率が下がったり、テレワークの要請を無視して出社したりといった問題が発生してしまいます。

コロナ禍のコミュニケーションを円滑にするコツ

コロナ禍のコミュニケーションを円滑にするために、次のポイントを押さえておきましょう。

気軽に話せる時間を作る

テレワーク中でも、従業員同士が気軽にコミュニケーションをとる機会を設けましょう。
たとえば、朝礼後に10分程度雑談の機会を作る、会議の前に雑談から始めるなどのルールを設けてみると良いでしょう。

会議は全員が発言するようにする

会議を行う際には、全員が発言できるようにしましょう。
全員に発言の機会を作ることが、コロナ禍のコミュニケーションでは大切です。特定の従業員が代表して意見を述べるのではなく、従業員一人ひとりに意見を仰いで発言の機会を作りましょう。

状況に応じてコミュニケーションツールを使い分ける

コロナ禍のコミュニケーションでは、会議や面談などはビデオ通話、簡単なコミュニケーションはチャットツールのように使い分けると、コミュニケーションのハードルを下げることができます。
従業員が少しでもコミュニケーションをとりやすくなるように工夫しましょう。

コロナ禍のコミュニケーションで実施されている施策

コロナ禍でのコミュニケーション問題を解決するために、次のような施策を行っている企業があります。

チームビルディング

チームビルディングとは、従業員の能力を引き出すことで組織を強化していく施策のことです。
オンライン化によって弱まった組織を再び強化するために使用されています。チームビルディングはオンラインでも可能であり、ワークショップなどで組織を強化します。オンラインであれば、普段は交流機会の少ない他支店やグループ企業の従業員とのコミュニケーションがしやすくなるでしょう。

オンライン旅行

コロナ禍で現地に行けないことを逆手に、オンライン旅行を実施する企業もあります。
オンライン旅行では、現地にはツアーガイドのみが赴き、現地の映像を見て旅行気分を味わいます。現地の名産品などを従業員に送っておくことで、実際に旅行を行った気分を味わうことができます。コロナ渦で社員旅行ができなくなった企業などで実施されています。

まとめ

コロナ禍では、これまで以上にコミュニケーションの機会を作り、テレワークでも孤独を感じさせない工夫が重要です。ビデオ通話と音声通話を使い分けながら、コミュニケーションの機会を設けましょう。オンライン旅行やオンラインでのチームビルディングなど、コロナ禍ならではの施策も増えています。コミュニケーションの課題を認識し、解決に向けて対策を実施してみましょう。