チームの雰囲気が悪いことに悩み、対処法を知りたいと考える管理職の方もいらっしゃるのではないでしょうか。

チームの雰囲気が良いというのはチームワークが良い状態だと考えられますが、チームワークには定着率が高まるメリットがあります。チームワークを促進するには、後ほど解説するチームビルディング活動がおすすめです。

なぜ、従業員の離職サインを見逃してしまうのか?

「モチベーション変化を、日々の業務だけで把握するのは難しい」
満足度調査だけでは見えない「働く動機」の揺らぎを捉えるには、AIによるマネジメントサポートが必要です。

AI搭載マネジメントサポートツールの解説記事はこちら >

チームの雰囲気に満足していない人は多い

チームの雰囲気に満足していない人は多くいます。日本能率協会が2018年に行った調査によると、「チームの雰囲気にあまり満足していない/不満」と回答した人は45.5%に上りました。このことから、半分近くもの回答者がチームの雰囲気に満足していないと分かります。

同調査によると、満足していない理由として「評価がフェアでない」「困ってもお互いに助け合わない」「お互いに本音を話さない」などが、上位に挙げられています。チームの雰囲気に満足しにくい環境は、平等に扱われなかったり安心感を感じられなかったりする職場環境だといえるでしょう。

参考:
日本能率協会「第9回「ビジネスパーソン1000人調査」【理想のチーム編】 結果 魅力を感じるのは「助け合う」チーム」

なぜ、従業員の離職サインを見逃してしまうのか?

「モチベーション変化を、日々の業務だけで把握するのは難しい」
満足度調査だけでは見えない「働く動機」の揺らぎを捉えるには、AIによるマネジメントサポートが必要です。

AI搭載マネジメントサポートツールの解説記事はこちら >

チームの雰囲気が悪くなる原因

ホスピタリティやビジネスに関する情報を発信するEHL Insightsの記事によると、気分や感情はチームのほかの従業員に無意識に伝染する可能性があると示唆する研究があります。たとえば、不満を持つ従業員から噂話などを通して広がる可能性があります。

不満などの職場への否定的な感情を持つ従業員が増えれば、チームの雰囲気が悪くなることも考えられるでしょう。

同記事によると、賃金や評価の不平等さや、業務量が過剰または不平等なことによるストレスなどがある場合、否定的な感情が生まれる可能性があるとしています。

参考:
EHL Insights “Emotional intelligence and leadership for a positive work environment”

なぜ、従業員の離職サインを見逃してしまうのか?

「モチベーション変化を、日々の業務だけで把握するのは難しい」
満足度調査だけでは見えない「働く動機」の揺らぎを捉えるには、AIによるマネジメントサポートが必要です。

AI搭載マネジメントサポートツールの解説記事はこちら >

チームの雰囲気に関係するチームワークのメリット

日本能率協会の調査によると、チームの雰囲気に満足している理由として「困ったときに助け合える」という回答は39.6%と最も多い結果となりました。

このように、チームの雰囲気がよいとあらゆる局面でよい影響をもたらすことが期待できます。以下ではではチームワークのメリットについて紹介します。

定着率が向上する

アトランティックインターナショナル大学の記事によると、チームワークは仲間意識や協力を促進するとされており、その結果、定着率を向上させることが可能です。

人間関係が原因で離職する人は少なくありません。質問しにくかったりフォローしてもらえなかったりする環境では不満を感じたり、働き続けても成長できないと感じたりして退職につながる場合があるのです。

また、同記事によると、仲間意識や協力し合う関係によって仕事への満足度や士気の向上も期待できます。仕事への満足度やチームの士気が高ければ、チームの雰囲気が良い状態だと考えられるでしょう。このことから、チームワークを強化することにより、チームの雰囲気が良くなるともいえます。

コミュニケーションの質が向上する

同記事によると、チームワークのメリットとして「コミュニケーションの質の向上」が挙げられています。意見やフィードバックを共有したりメンバー同士の対立を解決したりすることで、コミュニケーションの質の向上に役立つとしています。

チームの雰囲気が悪くお互いに助けを求めたり相談に乗ったりする環境がなければ、サポートを求める際に自分の状況を説明することや、相手の意見を理解して必要に応じて質問するといったコミュニケーションを行う機会も少ないでしょう。

また、同記事によると、チームメンバーとの定期的な交流によって、同僚間の信頼と相互理解を育みます。日本能率協会の調査では、チームの雰囲気に満足していない理由として「お互いに本音を話せない」と回答した人は21.3%でした。これらのことから、本音が話せない理由が相手を信頼できないからだった場合は、チームでの交流により信頼を築くことで、雰囲気に満足できない要因の一つの解消につながると考えられるでしょう。

参考:
日本能率協会「第9回「ビジネスパーソン1000人調査」【理想のチーム編】 結果 魅力を感じるのは「助け合う」チーム」
Atlantic International University “The Importance of Work and Teamwork: Building Strong Foundations for Success”

なぜ、従業員の離職サインを見逃してしまうのか?

「モチベーション変化を、日々の業務だけで把握するのは難しい」
満足度調査だけでは見えない「働く動機」の揺らぎを捉えるには、AIによるマネジメントサポートが必要です。

AI搭載マネジメントサポートツールの解説記事はこちら >

チームの雰囲気が悪い場合に管理職がすべき対処法

チームの雰囲気が悪い場合に管理職がすべき対処法は、主に以下の4点が挙げられます。

  • 大切にされていると実感できる取り組みをする
  • 心理的安全性を確保する
  • 良い同僚になることを奨励する
  • チームビルディング活動を行う

それぞれについて詳しく解説します。

大切にされていると実感できる取り組みをする

ペンシルベニア大学の記事によると、ポジティブな感情を日常的に感じることでチームワークを向上させる可能性があるとする研究があります。そのほか、メンタルヘルスの改善やストレスを軽減させる可能性もあるとしています。同記事によると、ポジティブな感情とは幸福や希望、喜び、思いやり、感謝などです。

メンバー同士で思いやりや感謝を感じられない環境では、お互いに助け合わないことが予想でき、雰囲気が悪くなることも想像に難くありません。

同記事では、チームの一人ひとりに「大切にされている」と実感してもらうため、ポジティブさと感謝を大切にする職場環境を作ることが重要だとしています。

例として、ミーティングで同僚の努力を褒めたり、従業員が目標を達成した場合の報酬制度を作ったりすることなどが挙げられています。

なお、感謝の手紙を送ることもおすすめです。詳しくは、以下の記事もご覧ください。

心理的安全性を確保する

ホスピタリティやビジネスに関する情報を発信するEHL Insightsの記事によると、心理的安全性は従業員が協力しやすいといったポジティブな職場環境に貢献すると示す研究があります。

心理的安全性は、嘲笑や批判を恐れずに意見を言ったり質問したりする行動を促します。そのため、心理的安全性があれば、協力を求めやすくなると考えられるでしょう。

ハーバードビジネスレビューの記事によると、心理的安全性を高めるには、従業員に積極的に意見を求めましょう。ただ待っているだけではなく、「○○さんは、これについてどう考えていますか」と尋ねましょう。また、発言してくれたことに対して「伝えてくれてありがとう」と感謝を示すことも大切です。

心理的安全性については、以下の記事もご覧ください。

良い同僚になることを奨励する

ミシガン州立大学の記事によると、職場の結束力を高めるには「良い同僚」になることを奨励しましょう。「良い同僚」には以下の点などの特徴があるとしています。

  • ほかの従業員をサポートする
  • ほかの従業員との関係を築こうとする
  • 信頼できる
  • 誠実である
  • 前向きである

ほかの従業員をサポートしたり積極的に関係を築くようにしたりすることを口に出して奨励するほか、管理職の方が率先して上記のように行動すると良いでしょう。

チームビルディング活動を行う

ウェスタンガバナーズ大学の記事によると、チームビルディング活動は信頼関係を築き、チームワークを促進するのに役立ちます。

チームビルディングとは、個人の能力を最大限に活かしながら、目標達成が可能なチーム作りを行うことです。同記事によると、チームビルディング活動にはコミュニケーションの改善や創造性の向上といったメリットがあります。

チームビルディング活動として、たとえば、リバースシャレード(逆ジェスチャーゲーム)が挙げられています。通常のジェスチャーゲームとは異なり、ジェスチャーを行うのはグループです。解答者が正しく推測できるよう、グループが協力してアイデアを出すことを促進するとしています。

そのほかのチームビルディング活動については、以下の記事もご覧ください。

参考:
Penn LPS Online “The science of happiness at work: How positive psychology can increase productivity”
EHL Insights “Emotional intelligence and leadership for a positive work environment”
Harvard Business Review「心理的安全性とは何か、生みの親エイミー C. エドモンドソンに聞く」
Michigan State University “Boosting Workplace Cohesion”
Western Governors University “Why Managers Should Do Team Building Exercises”

なぜ、従業員の離職サインを見逃してしまうのか?

「モチベーション変化を、日々の業務だけで把握するのは難しい」
満足度調査だけでは見えない「働く動機」の揺らぎを捉えるには、AIによるマネジメントサポートが必要です。

AI搭載マネジメントサポートツールの解説記事はこちら >

まとめ

チームの雰囲気に満足していない人は多くいます。チームの雰囲気が悪い場合、管理職の方は従業員が「大切にされている」と実感できる取り組みをするほか、心理的安全性の確保や良い同僚になることの奨励などを行うようにしましょう。また、エッグドロップなどのチームビルディング活動もおすすめです。

【マネジメントにお困りの方へ】AIでマネジメントの属人化を防ぐツールをご紹介

多くの企業がエンゲージメントサーベイで組織を「可視化」しても、具体的な改善アクションに繋がらない課題を抱えています。NALYSYSは、この「可視化の次」を示すAI搭載マネジメントサポートツールです。

NALYSYSの3つの特徴でマネジメントを変革します。

1. 「働く動機」を深掘り。本質的なモチベーションを可視化

福利厚生や労働環境への「満足度」だけでなく、従業員が「なぜこの仕事を続けるのか」という内発的な動機に焦点を当てて深く分析します。

組織の未来を創る、意欲ある従業員の状態を明確にすることで、一人ひとりに寄り添ったフォローアップを可能にします。

2. AIが「次の一手」を具体的に提示。マネジメントの属人化を解消

サーベイ結果や適性検査、過去の面談記録などをAIが複合的に分析し、個々の従業員に最適なアクションプラン(1on1での具体的な質問内容や声かけの方法など)を提案します。

これにより、「何をすればいいか分からない」という管理職の悩みを解消し、経験や勘に頼らないデータに基づいたマネジメントを実現します。

3. 人とAIの協働で成果を最大化。手厚いサポート体制

AIによる具体的な打ち手の提示に加え、カスタマーサクセス(CS)担当者による手厚いサポートを標準提供。

月次定例ミーティングを通じて、AIの提案を実践する上での悩みや課題に寄り添い、効果的なマネジメントサイクルが回るよう支援します。最新テクノロジーと人のサポートで、組織全体のマネジメント品質を底上げします。

NALYSYSで、データ分析から具体的な行動変容、そして組織変革へと導きませんか?