「パルスサーベイとエンゲージメントサーベイの違いってなに?」

「パルスサーベイの活用方法がわからない」

このような疑問を持っている管理職の方もいるでしょう。両者の大きな違いは、実施頻度です。エンゲージメントサーベイは、半年〜年1回の頻度で実施されますが、パルスサーベイは週1回〜月1回程度で実施されます。

本記事では、パルスサーベイとエンゲージメントサーベイの違いや、パルスサーベイの効果的な活用方法について解説します。

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パルスサーベイとエンゲージメントサーベイの違い

パルスサーベイとエンゲージメントサーベイの違いについて、SHRM(米国人材マネジメント協会)が公開する、ジョージ・ワシントン大学ジャーナリズム学士であるジェシー・スタンチャック氏による記事を参考に解説します。

先述の通り、両者の大きな違いとして、実施頻度が挙げられます。エンゲージメントサーベイは半年〜年1回程度で実施されるのに対し、パルスサーベイは、週1回〜月1回程度で実施されます。

パルスサーベイはエンゲージメントサーベイに比べて、より高い頻度で実施されます。そのため、パルスサーベイは、状況が変化する職場環境や従業員の感情などによる問題に対して、より迅速な対応が可能になります。

エンゲージメントサーベイは、全体的な傾向把握には有効ですが、パルスサーベイはより短期間での従業員の感情の変化を捉えることができるため、より詳細な分析が可能になるでしょう。

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パルスサーベイとは

同記事を参考にパルスサーベイの特徴や目的について解説します。

特徴

パルスサーベイは、従業員のエンゲージメントや満足度、職場環境などに関する簡潔な質問を、短い間隔で繰り返し行う調査です。設問数は少なく、回答にかかる時間も短いため、従業員の負担を軽減しつつ、リアルタイムに近い形で組織の状態を把握できます。

実施頻度が低いことで、変化の兆候を早期に捉え、迅速な対応が可能になります。

目的

パルスサーベイの主な目的は、組織の現状把握と課題の早期発見です。短いサイクルで調査を繰り返すことで、従業員のエンゲージメントや満足度の変化をリアルタイムに追跡し、問題が大きくなる前に対応することができます。

また、特定の施策に対する反応や、職場環境の改善点を迅速に把握することにも役立ちます。

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エンゲージメントサーベイとは

同記事を参考に、エンゲージメントサーベイの特徴や目的について解説します。

特徴

エンゲージメントサーベイは、従業員のエンゲージメントを包括的に測定するための調査です。パルスサーベイと比較して設問数が多く、従業員の仕事への熱意や会社への愛着、組織への貢献意欲など、多角的な側面からエンゲージメントを評価します。

半年に1回または年に1回など比較的長いスパンで実施されることが多いです。

目的

エンゲージメントサーベイの目的は、組織全体のエンゲージメントレベルの把握と課題の特定です。包括的な調査を通じて、従業員のエンゲージメントを深く理解し、組織全体の課題や強みを明らかにします。

エンゲージメントサーベイの結果に基づいて、組織開発や人事戦略、職場環境改善など、中長期的な視点での施策立案と実行につなげることが主な目的です。

参考:

Jesse Stanchak.(2025).Rethinking Maximizing Employee Engagement.SHRM.https://www.shrm.org/enterprise-solutions/insights/rethinking-maximizing-employee-engagement

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パルスサーベイの効果的な活用方法

パルスサーベイの効果的な活用方法について、SHRMが公開するHR テクノロジーのスタートアップ企業のCEOであるチー・トゥン・レオン氏による記事を参考に解説します。

エンゲージメントサーベイの効果的な活用方法について、詳しく知りたい方は以下の記事をご覧ください。

定期的に実施し結果を共有する

パルスサーベイを効果的に活用するには、定期的な実施と結果の共有が重要なポイントです。パルスサーベイを定期的に実施するにあたって、実施頻度と質問数を適切に設定することが大切です。

四半期に一度の調査なら30問まで、毎月行うなら15〜20問までを目安に、質問はできるだけ簡潔にすると良いです。自動化ツールを活用し、担当者の負担を減らしつつ、集計や分析を効率的に進めると良いでしょう。

また、パルスサーベイの結果は従業員に共有し、課題に対しての具体的な対策や取り組みについても共有しましょう。結果を共有すると、社員との信頼関係が深まり、職場をより良くしていこうという意識を高めることができるでしょう。

データに基づいて対応する

パルスサーベイから得られたデータに基づいて、具体的な行動を起こすことが重要です。感情的な判断や思い込みではなく、データに基づいて客観的に現状を把握し、適切な対策を講じることで、より効果的な改善を実現できます。

たとえば「仕事にやりがいを感じているか」という質問に対し、特定の部署で低い数値が続いているとします。この場合、データに基づいてその部署の状況を詳しく分析し、何が原因でやりがいを感じられていないのかを深掘りする必要があるでしょう。

個別面談を通じて社員の声を直接聞き、業務内容の見直しやキャリア開発支援、職場環境の改善など、具体的な対策を検討・実行し、社員のエンゲージメント向上につなげましょう。

データに基づいた客観的な分析と、社員の声を丁寧に拾い上げることで、より効果的な改善を実現できます。

課題について迅速に対応する

パルスサーベイの大きなメリットは、短いサイクルで調査を実施するため、課題を早期に発見し、迅速に対応できる点にあります。大きな問題に発展する前に、小さな芽のうちに摘み取ることで、組織全体の健全性を保つことができます。

パルスサーベイで「上司とのコミュニケーションは円滑か」という質問に対し、ネガティブな回答が増加傾向にあるとします。この場合、迅速に上司と部下との面談を実施し、コミュニケーションの課題を明確化することで、早期の関係改善を図ることができます。

問題を放置しておくと、チーム全体のモチベーション低下やパフォーマンスの悪化につながる可能性があるため、迅速な対応が求められます。

参考:

Chee Tung Leong.(2018).These Key HR Steps Will Help You To Retain Your Top Employees.Forbes.https://www.forbes.com/sites/cheetung/2018/04/04/these-key-hr-steps-will-help-you-to-retain-your-companys-top-employees/?ctpv=searchpage

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パルスサーベイ実施する際の注意点

パルスサーベイを実施する際の注意点について、同記事を参考に解説します。

継続的に実施できる仕組みを作る

パルスサーベイを実施する上で、最も重要なのは、従業員が負担なく継続的に参加できる仕組みを作ることです。そのため、質問数は少なめに、頻度は高すぎないように設定することが大切です。

1回の調査は、5分程度で完了でき、具体的で分かりやすい質問内容を設定し、回答しやすい形式を選ぶことで従業員の負担を減らせます。

加えて、サーベイの実施・分析・報告を効率化するために、自動化ツールなどを活用しましょう。システム上で回答を収集・集計し、自動でレポートを作成できれば、人事担当者の負担を大幅に軽減できます。

パルスサーベイの実施時期は、業務の繁忙期を避け、余裕を持って回答できる期間を確保することで、参加率の向上につながります。

透明性の確保と双方向性を心掛ける

パルスサーベイの実施前には、目的や期待される効果、具体的な実施方法などを丁寧に説明し、透明性を確保しましょう。サーベイの意図を理解してもらうことで、従業員の協力的な参加を促せます。

調査の実施後は、結果を速やかに公開し、その結果に基づき、どのような対応策や行動を取るのかを具体的に説明しましょう。従業員からの意見を聞くだけではなく、改善につなげていることを実感してもらうことが重要です。

また、結果だけでなく、課題に対する会社としての考えや今後の取り組みについても共有することで、双方向のコミュニケーションを促進できます。

課題解決と継続的な進化につなげる

パルスサーベイにより収集したデータを分析し、課題の特定や改善策につなげることが重要です。数値だけでなく、自由記述欄に寄せられた意見にも目を通し、従業員の気持ちや考えを深く理解することが重要です。

分析結果に基づいて具体的なアクションを起こし、従業員の意見を尊重していることを示すことが大切です。小さな変化でも良いので、迅速に行動に移し、その結果を共有することで、更なる改善への意欲を高めることができます。

パルスサーベイは一度、実施したら終わりではなく、継続的に内容を改善し、より効果的なツールへと進化させていくことが重要です。定期的に質問内容や頻度を見直し、従業員の状況やニーズに合わせた調査を実施することで、常に鮮度の高いフィードバックを得られるようになります。

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まとめ

パルスサーベイとエンゲージメントサーベイの違いについて、解説しました。パルスサーベイは週1回〜月1回の実施により、問題や課題の発見や改善について、迅速に対応できます。一方、エンゲージメントサーベイは半年に1回または年1回の実施により、組織全体のエンゲージメントレベルを把握し、組織全体の課題や強みを明らかにできます。

企業によっては、パルスサーベイとエンゲージメントサーベイを併用している場合もあります。それぞれの調査のメリットや目的を理解し、自社に必要な調査を採用しましょう。