このページのまとめ

  • 後輩指導では、指導方法の悩みが多い
  • 後輩指導では、ポジティブな発言で褒めて伸ばす
  • 後輩指導の際は、誤解のない言葉選びを心掛ける

「後輩指導を従業員に任せているけど、成長スピードが遅い」と悩んでいる企業担当者も多いことでしょう。特に、周りがどんどん成長していくなかで一人だけ成長が止まっている後輩がいた場合、不安になってしまうかもしれません。今回は、後輩を指導する際に生じやすい悩みや、後輩指導で意識するべきポイントについて解説します。後輩の指導に苦戦している方は、ぜひ参考にしてみてください。

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後輩指導で抱えやすい悩み 

後輩指導の際に生じやすい悩みには、次のようなものがあります。

指導方法が分からない

後輩指導の経験がない場合、指導方法が分からず悩むケースがあります。後輩の性格は一人ひとり異なるため、厳しく指導したほうが成長する後輩もいれば、厳しく接すると委縮して成長できない後輩もいるでしょう。本人の適性に合った指導を行わなければ後輩の成長につながらず、指導に費やした時間が無駄になってしまいます。

成長スピードが遅い

複数人の後輩を指導している場合、後輩によって成長スピードに差が出ることがあります。周囲と比べて伸び悩んでいる後輩がいた場合、「自分の指導が間違っているのか」と焦ってしまうかもしれません。しかし、成長スピードは人それぞれのため、焦ったところで成長が早まるわけではありません。後輩に焦りをぶつけず、地道に指導していく必要があります。

後輩指導に割く時間がない

業務量が多い従業員は、後輩の指導に時間がとれないケースがあります。そのような場合は、教育担当者が抱えている業務量を減らしたり、指導を担当する後輩の人数を減らしたりすることで負担を軽減してあげることが重要です。

後輩の指導をする際の心構え 

後輩を指導する従業員の心構えをいくつか紹介します。

相手の立場を考えて接する

自分の考えに固執せず、相手の立場を考えて指導しましょう。後輩の立場だと、上司や先輩にどうしても気を遣ってしまうものです。後輩が困っていそうな場合は、自ら声を掛けてフォローしてあげることが大切です。また、すでに教えたことを後輩が理解できていなかった場合でも、「一度にすべてのことを理解するのは難しい」と考え、相手を責めないことが大切です。苛立ちをぶつけて相手を委縮させても、成長を妨げるだけで何も良いことはありません。注意をする場合でも、「なぜいけないのか」「次はどうすれば良いか」を冷静に伝えるようにしましょう。

上から目線にならない

上から目線で接してしまうと、後輩からの信頼を失う可能性があります。指導を素直に聞いてもらえなくなるため、注意しましょう。後輩指導を行う際には、「教えてあげている」と上から目線にならないように注意しましょう。

ポジティブ思考を意識する

後輩指導では、ポジティブな気持ちで対応しましょう。後輩ができていないことにばかり目を向けるのではなく、成長した点を褒めながらできることを増やしていきましょう。

話しかけやすい雰囲気を作る

後輩を指導する場合、後輩が相談しやすい雰囲気づくりを心掛けましょう。話し掛けにくい雰囲気をつくってしまうと、後輩は分からないことがあっても質問しにくくなります。その結果、疑問を解消しないまま仕事を進めたり、間違った解釈をしたまま業務を進めてしまったりするかもしれません。後輩が質問や相談をしやすい雰囲気をつくりましょう。

後輩に指導をする際のポイント 

後輩指導を成功させるためのポイントを学びましょう。

具体的な目標を設定する

具体的な目標設定があると、成長速度が早くなります。何をすべきかが可視化され、行動も明確になるためです。目標が決まれば、行動を逆算し、過程から指導ができます。結果だけではなく、過程も含めて指導が行えるでしょう。また、後輩も目標があれば、目標達成に向けて努力しやすくなります。簡単な目標でも良いので、具体的な目標を掲げましょう。

フィードバックは丁寧に

丁寧なフィードバックが、後輩の成長につながります。具体的な改善方法を伝えることに加え、成果に至るまでの過程も含めてフィードバックすることが大切です。

また、フィードバックの際には後輩が「できていること」を積極的に褒めてあげましょう。できていない点ばかりを指摘されると自信を失ってしまう可能性があるため、「ここはできているから、あとはこの業務ができるようになれば問題ない」というように、相手のモチベーションを損ねないフィードバックを行うと良いでしょう。

自分で考えて行動させる

業務のやり方をひととおり指導したら、まずは自分で考えて業務を行ってもらいましょう。間違っていたとしても、自分の力で解決策を考えてもらうことが大切です。一から十までやり方を教えるだけではなく、ときには一人でやり抜くためのサポートに徹することも必要です。

進捗状況を定期的に確認する

定期的に個人面談を行うなどして、後輩の進捗情報をこまめに確認するようにしましょう。個人面談では、進捗確認とあわせて後輩の悩み相談に乗ることも大切です。後輩から相談しにくいケースもあるため、教育担当者から「何か悩んでいることはない?」と聞いてあげると良いでしょう。

まとめ

後輩を指導する際には、相手の良い部分を積極的に褒めることが大切です。できていない部分ばかりを指摘しても、自信を失うばかりで成長にはつながらないでしょう。「ここは成長しているから、こうしたらもっと良くなる」のように、後輩が前向きに課題に向き合える伝え方を心掛けましょう。焦らずに後輩の良い部分を伸ばしていけば、時間はかかったとしても成長につながっていくはずです。

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