このページのまとめ
- セルフマネジメントは自分自身を管理し、パフォーマンスの維持を行うこと
- セルフマネジメントには、時間管理や感情コントロールの力が必要
- セルフマネジメント力を上げる方法に、マイルストーンやスイッチフォーカスがある
テレワークを導入する企業の増加により、セルフマネジメントに注目が集まっています。テレワークでは従業員が働いている様子を確認できないため、従業員の業務姿勢が気になる企業担当者も多いことでしょう。このコラムでは、テレワークでも安定した成果を出せる人材を育てるために、セルフマネジメントの方法について解説します。従業員のセルフマネジメント力を鍛え、企業全体の生産性を向上させましょう。
セルフマネジメントとは
セルフマネジメントとは、目標を達成するために、自分自身を管理することです。
時間や行動だけではなく、感情もセルフマネジメントの対象になります。たとえば、怒っていると冷静な判断ができなくなったり、悲しんでいるとモチベーションが下がったりしてしまうでしょう。目標を達成するためには、自身の感情や行動をコントロールし、安定したパフォーマンスを発揮する必要があります。
セルフマネジメントが注目される理由
セルフマネジメントが注目される理由には、次のようなものがあります。
リモートワークの浸透
リモートワークが浸透し、上司や同僚の目の届かない場所で仕事をする機会が増えたことがあげられます。たとえば、リモートワーク中に仕事をサボる従業員がいると、企業全体の生産性の低下につながります。誰かに見られていなくても、自分自身でモチベーションを管理して業務を行う力が重要視されています。
働き方改革の推進
働き方改革の推進により、残業を減らす取り組みが活発になっています。
残業をせずに成果を出すために、自分自身でスケジュールを管理して業務を進められる従業員が求められているのです。
セルフマネジメントに必要なスキル
セルフマネジメントを行うためには、次のようなスキルが必要です。
時間管理
セルフマネジメントでは、時間の使い方を工夫することが大切です。
優先順位をつけ、時間配分を考えてタスクを進める必要があります。時間管理が苦手な従業員には、スケジュール管理ツールを使用してもらうと良いでしょう。
目標管理
目標を達成するためには、目標から逆算してスケジュールを立てるスキルが必要です。
予定どおりに業務が進まない場合は、原因を分析して業務の進め方を軌道修正する力も重要になるでしょう。
感情のコントロール
パフォーマンスを維持するためには、感情のコントロールも重要です。
感情のコントロールを行うためには、「自分が落ち込みやすい原因」や「自分のモチベーションが上がりやすい行動」などを知っておきましょう。自分の特性を把握することで感情のコントロールがしやすくなります。
セルフマネジメント力を高める方法
セルフマネジメント力を高める方法には、次のようなものがあります。
マイルストーンを設定してモチベーションを高める
モチベーションを高めるためには、マイルストーンの設定が有効です。
マイルストーンとは、目標達成までの各プロセスで設定する中間目標のことです。
目標の達成までには一定の時間がかかるため、モチベーションを切らさないようにすることが大切です。目標達成につながる小さな目標を立て、小さな目標を日々クリアしていくことでモチベーションアップが期待できます。
スイッチフォーカスでポジティブ思考を養う
スイッチフォーカスとは、物事を前向きに捉えるための方法です。
仕事でミスをしてしまったときに、自分を責めて落ち込むよりも「失敗しないための方法を一つ発見できた」と考えたほうが良いパフォーマンスを発揮できるでしょう。
物事を悲観的に捉えやすい従業員には、スイッチフォーカスの訓練を勧めてみましょう。
まとめ
セルフマネジメントを行うためには、自分自身の特性を把握することが重要です。自身が苦手とする業務やモチベーションが切れてしまう状況を認識し、目標達成に向けたスケジュールが立てられるように従業員をサポートしましょう。
