「アルバイトを雇いたいけど、面接をする時間がない…」
このような悩みを抱える企業や担当者は多いでしょう。
AI面接は、このような「アルバイト不足」に悩む企業・担当者の救世主になるかもしれません。
本記事では、AI面接がアルバイト不足解消につながる理由や、アルバイト採用で実際にAI面接を導入した企業の成功事例を紹介します。
現場の担当者に負担をかけることなく、アルバイト不足を解消させたい方は、ぜひ参考にしてください。
多くの企業でアルバイトが不足している

近年、日本国内では業界や規模を問わずあらゆる企業で人手不足が深刻化しています。ここでいう「人手」とは、正社員だけでなく、アルバイトやパートなどの非正社員も含みます。
この現状は、帝国データバンクが全国の企業を対象に実施した調査からも明らかです。同調査では、2025年7月現在、28.7%もの企業が「非正社員の人手不足」を感じているという結果が出ています。
以下は、その中でもとくに非正社員の不足が顕著な業種をまとめたものです。
| 業種 | 非正社員の不足を感じる企業の割合 |
|---|---|
| 人材派遣・紹介 | 63.3% |
| 飲食店 | 61.8% |
| 各種商品小売 | 59.7% |
| メンテナンス・警備・検査 | 55.1% |
| 旅館・ホテル | 51.7% |
同調査における「非正社員」には、契約社員や派遣社員なども含まれており、厳密にアルバイトのみを対象としたデータではありません。
しかし、これらのデータは、顧客との接点が多いサービス業を中心に、多くの業界や企業においてアルバイト不足が喫緊の課題となっていることを明確に示しています。
参考:
帝国データバンク「人手不足に対する企業の動向調査(2025年7月)」
AI面接がアルバイト不足解消につながる理由

深刻なアルバイト不足に悩む企業にとって、「AI面接」の活用が課題解決につながる有効な手段となるかもしれません。ここでは、その理由について解説します。
採用にかかる手間を大幅に削減できる
アルバイト不足の解消には、当然ながら新たな人材の採用が不可欠です。
しかし、従来の採用活動では以下のような多岐にわたる業務をこなさなければならず、現場の担当者に大きな負担をかけていました。
- 履歴書の確認
- 面接の日程調整
- 面接の実施
- 面接の合否判断・通知
ただでさえ人手不足で時間がない現場の担当者にとって、「アルバイトを新しく雇う」という行為は、決して簡単なことではありませんでした。
一方、AI面接を導入すれば、応募者に関する情報収集の大部分をAIが代行してくれます。そのため、現場の担当者がわざわざ履歴書を確認したり、時間を割いて面接を実施したりする手間が省けます。
さらに、AI面接は24時間365日どこでも受けることができるため、応募者との日程調整の手間も削減できます。
つまり、従来のアルバイト採用の工程の大部分をAIによって省略できるため、企業側にとって「アルバイトを新しく雇う」という行為の時間的・労力的なハードルが大幅に低くなるのです。
その結果、採用活動がスムーズになり、結果としてアルバイト不足の早期解消へとつながることが期待されます。
採用までの期間を短縮できる
AI面接を用いる大きなメリットの一つとして、アルバイトを採用するまでの期間を大幅に短縮できる点も挙げられます。
アルバイト不足に悩む企業は、当然ながら一日でも早く新たな人材を雇用したいはずです。
しかし、従来の採用方法では、現場の担当者が通常業務で多忙なため、面接に対応できる時間が限られていました。
その結果、応募者との面接日時がうまく調整できず、新たな人材を雇用するまでに時間がかかり、「人手不足の慢性化」を招く一因となっていたのです。
一方、AI面接であれば24時間365日、早朝や深夜を問わず、応募者が都合の良いタイミングで面接を受けることが可能になるため、面接日時の調整が一切不要になります。
そのため、応募があってから、早ければ数日以内には新たなアルバイトを採用することもできるのです。
アルバイトの採用プロセスにかかる期間を短縮できれば、緊急性の高い人手不足の早期解消にもつながるでしょう。
ドタキャンされても損失が小さい
正社員採用と比較して、アルバイト採用の応募者は、面接に対する責任感が希薄になりがちです。そのため、面接の直前キャンセル、いわゆる「ドタキャン」が発生しやすい傾向にあります。
実際に、エン株式会社が実施した調査では、アルバイト面接をキャンセルした経験のある人のうち、30%が「面接日当日」にキャンセルしたと回答したほどです。
現場の採用担当者は、多忙な業務スケジュールを調整し、面接のために貴重な時間を確保しているはずです。
事前に通知があればまだしも、ドタキャンは担当者にとって大きな時間的・精神的な損失につながるでしょう。
一方で、AI面接であれば、担当者はそもそも面接の時間を確保する必要がありません。そのため、仮に応募者からドタキャンがされたとしても、時間的・精神的な損失はほとんど生じないのです。
また、体調不良や家庭の事情など、やむを得ない事情によるドタキャンの場合、AI面接なら応募者の都合が良くなったタイミングで再度受けてもらえばよいため、採用プロセスにかかる期間が延びるリスクも回避できます。
参考:
エン株式会社「アルバイト面接のキャンセル事情を発表。キャンセルを防ぐための対応方法は?ー『エンバイト』ユーザーアンケート集計結果ー」
アルバイト採用におけるAI面接のその他の利点

企業がアルバイト採用でAI面接を活用するメリットについて、業務効率化以外の観点から解説します。
採用コスト削減につながる
アルバイト採用にAI面接を活用することで、採用コストの削減につながる可能性があります。
先ほども説明した通り、従来のアルバイト採用のプロセスだと募集対応から面接の日時調整・実施に至るまで、多くの工数が必要となります。
そのため、アルバイトを一人採用するだけでも担当者は多くの時間を割かなければならず、その分高額な人件費が発生していました。
一方で、AI面接を用いた場合、従来の採用プロセスの大部分を自動化できるため、結果として人件費の劇的な削減が可能となります。
もちろん、AI面接のサービス利用料は別途発生しますが、サービスによっては非常に安価に利用できるものもあるため、そこまで大きな負担にはならないはずです。
たとえば、アルバイト採用に特化したAI面接サービス「カンリーAI面接」であれば、面接1件につきたったの500円で実施することが可能です(別途初期費用が必要)。
AI面接の活用によって浮いた時間とコストは、人材育成や業績管理など、人にしかできない付加価値の高い業務に注力することで、企業全体の競争力向上にもつなげられるでしょう。
ミスマッチを防ぐことができる
アルバイトは正社員と比べて仕事を辞めるハードルが低く、短期離職が起こりやすいといわれています。
実際に、株式会社SheepDogが20~40代のパート・アルバイトを対象に実施した調査によると、「アルバイトを最短何日でやめたことがありますか?」との問いに、41%が「1ヶ月以内」と回答しているほどです。
これだけ短期間で退職されると、アルバイトとしての貢献度よりも採用にかかったコストの方が大きいうえに、再び新たな人材を雇う必要が生じるため、企業にとっての損失は決して小さくありません。
アルバイトが短期離職してしまう原因の一つとして、業務内容や企業文化とのミスマッチが考えられます。
本来、ミスマッチは面接段階で見極め、あらかじめ防ぐ必要があります。しかし、通常業務で多忙な採用担当者が、限られた面接時間の中で応募者の適性や能力を正確に見極めるのは容易ではありません。
そのため、従来の人による面接スタイルではミスマッチが起きやすいという課題がありました。
一方で、AI面接であれば現場の担当者が時間を費やさずに、応募者とじっくり向き合う機会を作り出すことができます。
さらに、AIは応募者の言語情報(回答内容)だけでなく、非言語情報(表情、声のトーン、話し方など)も定量的データとして分析するため、客観的な数値に基づいて応募者の能力を判断することが可能です。
もちろん、現時点ではAIも完璧ではないため、最終的な合否の判断は人が行うべきです。しかし、AIの客観的なデータ分析と、人による最終判断という二重のチェック体制を構築することで、ミスマッチが起こる可能性を大幅に下げることができるでしょう。
参考:
PR TIMES「20代-40代のアルバイト男性の10%が「即日中にアルバイトをやめたことがある」と回答【アルバイトのバックレに関するアンケート】」
AI面接によるアルバイト採用の成功事例

アルバイト採用にAI面接を活用した企業の成功事例を紹介します。
株式会社吉野家
大手牛丼チェーンの株式会社吉野家では、アルバイトの採用プロセスにおいて、多忙な現場の店長に大きな業務負荷がかかることが長年の課題となっていました。
とくに首都圏などで複数の店舗を管理する店長は、自身の深夜勤務明けなどに別店舗へ移動して面接を行う必要がありました。
また、応募者と日程調整を行ったにもかかわらずドタキャンされることも多々あり、店長の肉体的・精神的な負担が非常に大きい状況だったといいます。
そこで同社は、店長の業務負荷軽減を目的に、2018年よりアルバイト採用へのAI面接の導入を開始。
その結果、業務負荷が大幅に軽減されたのはもちろん、採用プロセス全体にわたり、以下のような付随的な効果も得られたとのことです。
- 応募者の利便性向上:応募者は24時間いつでも自分の都合のタイミングで面接を受けられるようになり、応募のハードルが下がった
- 評価の平準化と客観性の確保:AIの評価レポートが一定基準を満たせばそのまま合格とする運用になり、評価基準のバラつきが解消され、客観的な評価による採用に近づいた
- 勤務条件の事前把握:フリー質問(勤務可能曜日・時間帯など)を導入したことで、採用決定前に勤務条件を正確に把握できるようになり、ミスマッチを防げるようになった
今後は地方への新店出店時においても、AI面接によって面接場所の確保や面接官の派遣にかかる手間・経費が削減できると期待されており、採用プロセスのさらなる効率化とコスト削減に貢献するものと見込まれています。
株式会社一蘭
国内外にとんこつラーメン専門店を運営する一蘭では、元々アルバイト採用は各店舗が個別に行っていました。
しかし、コロナ禍の収束後、インバウンドの影響もあり来店者数が急増したことから、現場の店長や責任者の負担を軽減するため、採用業務を本社が一括して担う方式に切り替えたといいます。
この採用体制の変更は現場の負担軽減にはつながったものの、当然本社の従業員も業務時間が限られている以上、新たな「時間的課題」が発生しました。
具体的には、応募者との日程調整や、夜間・早朝に面接を希望する応募者への時間外対応などが挙げられ、担当者の業務負荷は依然として大きいままだったのです。
このような時間的課題の解決を目的として、同社ではトライアルを経て、2024年頃より正式にAI面接の導入を開始。その結果、以下のような多岐にわたる効果がもたらされたとのことです。
- 時間と場所の制約の完全な解決:応募者は24時間どこでも面接を受けられるようになり、「時間と場所」というアルバイト採用における最大の制約を両方とも解決できるようになった
- 業務量の大幅な削減と効率化:従来の人による面接だと、面接後に評価を行う時間が必要だったが、AI面接は評価レポートが納品された時点で回答がテキスト化され、評価も済んでいるため、業務量が大幅に削減された
- 評価の質の向上と安定化:回答の聞き漏らしや評価のバラツキがない、精度の高い評価レポートを得ることができる。文字情報だけでなく口調や目線といったコミュニケーション能力も評価でき、対人面接と同等の質の高い情報を収集できる
参考:
まとめ
近年、日本国内では業界や規模を問わず、あらゆる企業でアルバイトが不足しているといわれています。
アルバイト不足の解消には、当然ながら新たな人材の採用が不可欠です。
しかし、ただでさえ人手不足で時間がない現場の担当者にとって、「アルバイトを新しく雇う」という行為は、決して簡単なことではありません。
そんなアルバイト不足に悩む企業にとって、救世主となり得るのがAI面接です。
AI面接は、従来のアルバイト採用の工程の大部分をAIによって省略できるため、企業側にとって「アルバイトを新しく雇う」という行為の時間的・労力的なハードルが大幅に低くなります。
AI面接によって採用プロセスがスムーズになれば、結果としてアルバイト不足の早期解消へとつながるでしょう。

