このページのまとめ

  • サインオンボーナスとは、自社の内定を承諾した人に支払うボーナスのこと
  • サインオンボーナスには、優秀な人材の確保や希望給与の補填などの目的がある
  • サインオンボーナスを内定承諾の切り札として活用することもできる

人材の獲得を有利に進めるために、サインオンボーナスを活用する企業が増えています。サインオンボーナスとは、入社を承諾した求職者に支払うボーナスのことです。入社一時金やサインアップボーナスと呼ばれることもあります。今回は、サインオンボーナスの導入目的や導入するメリットについて解説します。優秀な人材を獲得するための参考にしてみてください。

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サインオンボーナスとは

サインオンボーナスとは、企業の内定を承諾した求職者に支払うインセンティブのことです。
「サインアップボーナス」「入社支度金」「入社一時金」などとも呼ばれます。

サインボーナスは、内定承諾を受けて契約書を取り交わしたあとに支払うのが一般的です。
ただし、支払いのタイミングは企業で自由に決められるため、「入職して数ヶ月後」「金額が大きい場合は年単位で分けて支払う」などでも問題ありません。

サインオンボーナスの目的

サインオンボーナスを導入する目的には、次のようなものがあります。

優秀な人材を確保するため

1つ目が、優秀な人材を確保するためです。
優秀な人材は他社からもアプローチをかけられていることが多く、複数の内定先を持っているケースがあります。求職者が複数の内定先で迷っている場合は、サインオンボーナスの支給が内定承諾の後押しになることがあるかもしれません。

希望給与に足りない分を埋めるため

想定年収が求職者の希望給与に満たない場合は、不足分をサインオンボーナスで埋めることができます。
たとえば、直近でまとまった金額を必要とする求職者は、サインオンボーナスの支給をメリットに感じるでしょう。企業側も、想定年収を無理に引き上げることなく優秀な人材の獲得が期待できます。
求職者が希望する給与が提示できない場合は、譲歩案としてサインオンボーナスの支給を提案するのも一つの方法です。

現職のボーナスに対する埋め合わせ

サインオンボーナスは、求職者が受け取るはずだったボーナスの埋め合わせとしても活用できます。
たとえば、求職者が「現職のボーナスを受け取ってから入社したい」と考えていたとします。
その際、できるかぎり早く入社してほしい場合は、サインオンボーナスを支給することで前職のB-ナスの支給を待たずに入社してもらえるかもしれません。

ボーナスの支給時期によって入社を迷っている求職者がいれば、「サインオンボーナスを支給するので入社時期を早められないか」と交渉してみると良いでしょう。

サインオンボーナスのメリット

ここでは、サインオンボーナスの具体的なメリットを3つ紹介します。

他社との差別化が図れる

サインオンボーナスのメリットは、他社との差別化が図れる点です。
優秀な人材は獲得競争が激しく、他社に転職を決めてしまう可能性があります。
給与面を重視する求職者には、サインオンボーナスを支給することをアピールするのも一つの方法です。

入社を決める後押しにつながる

サインオンボーナスは、入社を決める後押しにつながる場合があります。
求職者がほかの企業と迷っている場合、サインオンボーナスの支給が入社を決める切り札となるかもしれません。
どうしても採用したい求職者に対して、最後の後押しとしてサインオンボーナスを活用することもできます。

まとめ

サインオンボーナスは、希望給与額の補填や前職のボーナスの埋め合わせなどで支給することが多いボーナスです。内定を承諾してくれた求職者に一律で支払うだけでなく、優秀な人材を獲得するための切り札として活用する場合もあるでしょう。自社に合った方法でサインオンボーナスを活用し、優秀な人材の獲得に役立ててみてください。

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