「AI面接の導入にはどれくらいの費用がかかる?」と疑問をお持ちの人事・採用担当者の方も多いのではないでしょうか。
AI面接の導入には、固定料金や従量課金分の料金、初期費用などがかかります。
本記事では、AI面接導入の料金体系や費用相場を紹介。また、AI面接の導入費用を抑えるための方法も解説するので参考にしてください。そのほか、適したサービスを選ぶために確認するべき項目も解説しています。
AI面接導入にかかる費用とその料金体系

AI面接サービスの主な料金体系は、固定料金制と従量課金制です。
また、併用型の料金体系のサービスを提供している業者もあります。
固定料金制
AI面接サービスの料金体系の一つは、固定料金制です。
固定料金制では一定期間あたりの金額が定められており、AI面接の利用数にかかわらずかかる費用は一定になります。
固定料金制のAI面接サービスを選ぶメリットは、コストの長期的な見通しが立てやすいことです。また、AI面接の頻度が多い場合、費用が割安になります。
従量課金制
AI面接サービスの料金体系には、従量課金制があります。
従量課金制では、AI面接の利用数や時間などに応じて費用が変動します。
従量課金制のAI面接サービスを選ぶメリットは、利用した分の費用しかかからず、無駄なコストが発生しないことです。時期によってAI面接の利用数にばらつきがあるケースでは、従量課金制のほうがコストを抑えられる可能性があります。
固定料金と従量課金の併用型
AI面接サービスの料金体系には、固定料金と従量課金を組み合わせた併用型のものもあります。
料金体系が併用型のAI面接サービスのメリットは、コスト効率の最適化が図れる点です。安定した採用がありつつ、ピーク時の増分にも対応したいケースに併用型は向いています。
AI面接導入にかかる費用の種類と相場

AI面接導入にかかる主な費用は下記のとおりです。
- 固定料金
- 従量課金分の料金
- 初期費用
- その他の費用
ここでは、AI面接導入にかかる各費用の相場を紹介します。
費用相場については、規模感・採用対象・機能によって変わってくる
固定料金の費用相場
AI面接の導入にかかる費用の一種は、固定料金です。
AI面接の導入にかかる固定料金の費用相場は、月額固定制の場合で1ヶ月あたり7.5万円~50万円です。
AI面接導入の費用相場については、採用の規模感や採用対象、機能によって変動します。また、契約期間が定められているケースもあるため、契約要件をよく確認しましょう。
従量課金分の料金の費用相場
AI面接の導入にかかる費用の一つは、従量課金の料金です。
AI面接の導入にかかる従量課金分の料金の費用相場は、1面接あたり2,000円~5,000円です。採用対象がアルバイトの場合の従量課金プランでは、費用相場は1面接あたり750~2,000円になります。
そのほか、採用の規模や使いたい機能などによって費用相場は変動します。
初期費用の費用相場
AI面接の導入には、初期費用がかかることがあります。
AI面接の導入にかかる初期費用の相場は、0円~100万円です。
初期費用を無料としているAI面接サービスもありますが、ほかの費用がかかるケースもあります。トータルでかかる費用や提供されるサービス内容などを考慮し、費用対効果の高さを総合的に判断してください。
その他の費用
AI面接の導入にあたってかかる費用には、以下のような追加コストが挙げられます。
- システム利用料
- 導入支援サービス料
- バージョンアップ費用
- サポート利用料
これらの費用はかからない場合もありますが、別途定められていることがあります。金額を公開していない業者が多いため、事前に問い合わせをして費用を確認しましょう。
AI面接導入にかかる費用を削減する方法

AI面接の導入にかかる費用を削減する主な方法は、下記のとおりです。
- 面接数や期間を確認する
- 必要な機能を明確にする
- 複数のサービスを比較する
- 無料トライアルがあれば試す
自社の採用活動に最も適切なAI面接サービスを見極めて、無駄なコストを抑えましょう。
面接数や期間を確認する
多くのAI面接サービスは固定料金制や従量課金制、併用型の料金体系をとっています。自社に適している料金体系を判断するためには、想定される面接数や期間を把握しておくことが重要です。
AI面接サービスを導入する前に、想定される面接の実施数や採用活動を行う期間を確認しましょう。
必要な機能を明確にする
AI面接サービスの料金は、利用する機能の範囲によって変動します。使用しない機能を備えたプランを選択した場合、余分な料金を支払うことになります。
AI面接サービスの費用を削減するためには、過不足のない機能を備えたプランを選ぶことが大切です。自社で実施を検討しているAI面接に必要な機能を明確にしましょう。
複数のサービスを比較する
AI面接サービスにはさまざまな種類があります。数あるAI面接サービスの中から、求めている機能を備えたサービスを探します。そして候補先のサービスに問い合わせて見積もり金額を確認し、比較検討しましょう。
複数のサービスを比較検討することで、最も費用対効果が高いAI面接サービスを見つけられます。
無料トライアルがあれば試す
AI面接サービスには初期費用がかかるものがあります。また、一定の契約期間が定められており、早期解約する場合に違約金が発生するケースもあります。そのため、AI面接サービスを契約する前に十分に吟味することが必要です。
AI面接サービスの内容を吟味するのに有効な手段が、無料トライアルの利用です。
多くのAI面接サービスは無料トライアルを用意しています。無料トライアルで使用感を試して、自社に最適なAI面接サービスを見つけましょう。
AI面接導入の効果と懸念点

シカゴ大学とエラスムス大学の研究者らによる共同論文では、およそ7万人の応募者に対して実施した採用現場で行われた大規模な実証実験を根拠に、AI面接による効果と懸念点を示しています。
ここでは、AI面接を導入することの効果と懸念点について解説します。
内定率・入社率・定着率が上昇する
AI面接を導入することで得られる効果の一つは、採用活動の成果が上がることです。
コールセンター職に応募した人に対して、人間による面接とAI音声エージェントによる面接をそれぞれ実施したところ、AIのほうが内定率・入社率・定着率が高くなるという結果になりました。
AI音声エージェントが面接を実施した実験グループでは、採用内定率が12%・入社率が18%・4ヶ月後の定着率が16〜18%上昇しています。
公平性が高まる
同実験の結果では、AI面接の公平性についても触れています。
「性別によって差別されたと感じた」と報告した応募者の割合は、AI音声エージェントによる面接を受けたグループのほうが少ない結果となりました。その割合は、人間の面接官が担当したケースの約50%です。
AIは先入観や偏見を有していないため、適切な設定をすれば差別のない公平な判断を下すことができます。
システムトラブルには注意が必要
採用活動においてポジティブな効果がある一方で、同論文ではAI音声エージェントによる面接には改善の余地があることを指摘しています。
AI音声エージェントによる面接では、7%のケースにおいて、技術的な障害を要因に面接が中止されてしまいました。
AI面接を導入する際には、システムトラブルへの対策や問題が生じたあとのフォローについても準備しておくことが大切です。
AI面接に抵抗を感じる人もいる
応募者のなかにはAI面接に抵抗を感じる人もいることは、AI面接を導入する際に考慮すべき事項です。
同実験において、応募者のうち5%がAIとの会話に抵抗感を覚えて面接を途中で終了しました。
AI面接を導入するときは、応募者がAIに対して抱える不信感や不安を払拭する施策を講じる必要があるでしょう。
参考:
Brian jabarian, & Luca henkel. (2025, August 18). Voice AI in Firms: A Natural Field Experiment on Automated Job Interviews. SSRN. https://papers.ssrn.com/sol3/papers.cfm?abstract_id=5395709
AI面接を導入する際の費用以外の確認事項

AI面接サービスを導入するときには、費用面のほかにも確認事項があります。これらの項目について確認し、自社に適したAI面接サービスを見極めましょう。
機能
AI面接サービスを導入する際は、備わっている機能をチェックします。
AI面接サービスに搭載されている主な機能は下記のとおりです。
- 面接の日程調整
- ATS(採用管理システム)との連携
- AI面接官による自動面接
- 深掘りのための自動質問
- 録画
- 文字起こし
- 非言語解析
- 言語解析
- 評価レポートの自動作成
- スコアリング
また、これらの機能に関する詳細設定をカスタマイズできるケースがあります。
サポート体制
AI面接サービスを導入するときには、サポート体制の手厚さを確認しましょう。サポート体制が手厚いAI面接サービスであれば、トラブル時も安心です。
サポート内容には以下のようなものが挙げられます。
- 初期設定のサポート
- 評価モデルの設計支援
- 質問項目の作成支援
- レポート分析支援
- コンプライアンス面の相談対応
- テクニカルサポート
- 改善提案
- 多言語対応
- 受験者向けの問い合わせ対応
サポートの範囲やオペレーターの対応可能時間もあわせて確認してください。
セキュリティ
AI面接サービスを導入する際にチェックすべき項目の一つは、セキュリティの堅牢さです。
通信・データの暗号化やサーバーの安全性、プライバシー保護などを確認しましょう。また、情報セキュリティマネジメントシステム(ISMS)に関する国際規格である「ISO/IEC 27001」の認証を取得しているかどうかも、判断基準になります。
実績
AI面接サービスを導入する際は、サービスの実績をチェックしてください。
サービスの導入実績数や継続率、導入している企業の種類、口コミなどを確認します。AI面接サービスの信頼性を確かめたうえで契約を検討しましょう。
まとめ
AI面接サービスの主な料金体系は、固定料金制・従量課金制・併用型の3つです。AI面接の利用数や採用時期などを考慮して、コスト効率が高い料金体系のAI面接サービスを選択してください。
AI面接サービスの導入にかかる費用には固定料金や従量課金分の料金のほか、初期費用やシステム利用料、サポート利用料などが挙げられます。費用相場は利用する面接数や機能などによって変動するため、正確な見積もりについては各業者に問い合わせをして確認しましょう。
また、費用のほか、機能・サポート体制・セキュリティ・実績なども、適切なAI面接サービスを選ぶ際の判断基準になります。複数のサービスを比較検討して、費用対効果が高いサービスを見つけてください。

