採用の現場では、応募者への連絡や日程調整に追われ、一次面接までに時間がかかってしまうことがあります。とくに大量採用やアルバイト採用では、対応が遅れた分だけ応募者の離脱が進みます。
NALYSYS(ナリシス)のAI面接は、こうした一次選考の負荷を軽くするための機能です。この記事では、NALYSYSのAI面接が何をするものなのか、評価の仕組み・機能・料金の考え方・導入事例までを整理します。なお「NALYSYS」という名称はAI面接以外の機能も含むため、最初にその違いから確認していきます。
NALYSYSの「AI面接」とは
NALYSYS AI面接とは、応募者がスマートフォンやパソコンから24時間いつでも受けられ、回答内容に加えて表情や話し方などの情報をAIが評価する、採用面接システムです。2026年4月に本格提供を開始し、アルバイトから正社員まで幅広い雇用形態の採用で利用できます。
採用担当者が日程を調整しなくても、応募者は自分の都合のよい時間に受検できます。面接の実施からその記録・評価までを一つの流れで扱えるため、一次面接にかかる工数を抑えられます。

NALYSYSの他機能との位置づけ
「NALYSYS」は、AI面接だけを指す名称ではありません。モチベーション管理や適性検査、人事評価といった人事・労務領域の機能も含むAI人事プラットフォームの総称です。
この記事で扱うのは、そのうちのAI面接機能です。
一般的なAI面接ツールとの違い
AI面接ツールには、新卒の本選考向けに設計されたものなど、さまざまな種類があります。2026年時点のNALYSYSは、大量採用・人材派遣・アルバイト採用における一次選考の自動化に重点を置いている点が特徴です。
数百人から数千人規模の応募が一度に発生する採用では、一次面接の数そのものが負担になります。NALYSYSは、この一次面接のスクリーニングを自動化し、採用担当者が見るべき候補者を絞り込みやすくすることを目的としています。
いつから使えるか
NALYSYSのAI面接は、2026年4月2日に本格提供を開始しました。対象はアルバイトから正社員までで、無料トライアルも用意されています(2026年6月時点)。
NALYSYS AI面接の機能・仕組み
NALYSYSのAI面接は、選考の最終的な合否を判断するものではありません。最終判定は採用担当者が行うことを前提に、その判断材料を十分にそろえることを役割としています。ここからは、その材料をどのようにそろえるのか、機能ごとに紹介します。
主な機能の対応早見表
NALYSYSのAI面接が対応している主な機能は次のとおりです。
| 機能 | 対応状況 | 補足 |
| 24時間365日対応 | ◎ | 応募者はいつでも受検できます |
| アバター面接 | ◎ | AI面接官のアバターが面接を進行します |
| 深掘り質問 | ◎ | 回答に応じてAIが追加で質問します |
| 録画対応 | ◎ | 面接の様子を録画して後から確認できます |
| レポート | ◎ | 評価結果をレポートで確認できます |
| 文字起こし | ◎ | チャット形式で表示され、録画の再生に同期して確認できます |
書き起こしは、録画を再生しながら該当箇所の発言を文字で追えるため、後から面接内容を確認する際に内容を把握しやすくなっています。
33項目の評価ロジック
NALYSYSのAI面接は、33項目の評価項目にもとづいて応募者を評価し、その結果をレポートします。年間約1,000人を採用する(※2025年度)レバレジーズの採用知見と、採用のスペシャリストである株式会社人材研究所 代表取締役社長・曽和利光氏のノウハウが取り入れられており、評価項目の一部は同氏が監修しています。専門知見にもとづくことで、面接官ごとの評価のばらつきをおさえ、客観的な評価を行えるよう設計されています。評価できることは、候補者を比較するうえでの土台になります。
非言語情報も評価
NALYSYSのAI面接は、回答した言葉の内容だけでなく、表情や視線、話し方といった非言語の情報も評価の対象にします。
実際の対面面接では、面接官が無意識に非言語情報を受け取っています。AIがこうした情報も含めて記録・評価することで、テキストの回答だけでは見えにくい印象面も判断材料に加えられます。
深掘り質問で候補者の本質を探る

あらかじめ用意した質問を投げかけるだけでなく、応募者の回答に応じてAIが追加の質問を行います。
たとえば、ある経験について語った応募者に対して、その背景や具体的な行動をさらに尋ねる、といった進め方です。一問一答で終わらず会話を掘り下げることで、応募者の考え方や経験の中身を引き出しやすくなります。
カスタマイズ質問も可能
標準の質問に加えて、自社が聞きたい質問を自由に設定することもできます。
職種や採用基準によって、確認したい項目は異なります。自社の採用要件に合わせて質問を加えることで、その後の選考につながる情報を一次面接の段階で集められます。
評価項目の絞り込みや深掘りの調整が可能です。以下のように特定の項目のみ質問を行ったり、項目ごとに深掘りの度合いを変更したりといった柔軟な設定ができます。

録画・文字起こし・レポートで面接を可視化
面接の様子は録画され、発言はチャット形式で確認できます。評価結果はレポートとして確認できます。
採用担当者がその場に立ち会わなくても、後から面接の内容を振り返れる点がメリットです。録画・書き起こし・レポートがそろっていることで、社内で候補者について共有したり、複数人で評価を確認したりする際にも役立つでしょう。
所要時間の目安
受検にかかる時間の目安は、アルバイト採用向けで約15分、新卒・中途採用向けで約30分です。応募者の負担が大きくなりすぎないよう、雇用形態に応じた設計になっています。
なお、AI面接の所要時間の考え方については、以下の関連記事もあわせてご覧ください。
導入効果と向いている採用シーン
リードタイム最大90%削減(書類選考〜一次面接終了まで)
NALYSYSは、書類選考から一次面接の終了までにかかるリードタイムを、最大で90%削減できます。
応募者が自分の都合で受検でき、日程調整の往復が発生しないことが、短縮につながります。一次面接までの待ち時間が短くなることで、応募者が「連絡待ち」の間に他社へ流れてしまう機会損失を防ぐことが可能です。
導入に向いているケース
NALYSYSのAI面接は、次のような採用で効果を発揮しやすい設計です。
- 数百人から数千人規模の応募が発生する大量採用
- 登録者の一次面談を効率化したい人材派遣・人材紹介
- 短期・イベントなど、短い期間で多くの選考を行う採用
いずれも、一次面接の「数」が負担になりやすい採用で、採用担当者の工数削減に寄与します。
導入事例
NALYSYSのAI面接は、業種や雇用形態の異なる現場で導入が進んでいます。ここでは、正社員(トレーナー)採用とアルバイトのオープニング採用、2つの事例を紹介します。
事例1:First fit株式会社さま/パーソナルトレーナーの採用

東京を中心にパーソナルジム「THE PERSONAL GYM」を展開するFirst fit株式会社さまは、店舗を急拡大している成長フェーズにあります。採用は人事部長が店舗業務と兼務する2名体制で、多い月には100〜200件近い応募が集まっていました。
課題は「選考の停滞」でした。担当者が店舗のセッションや研修も兼ねているため、応募者との日程を調整するだけで2〜3週間かかることが常態化し、その間に優秀なトレーナー候補が他社に決まってしまう。さらに、トレーナーには技術以上に「人となり」や「熱意」が問われるものの、リソースの都合で書類だけで判断せざるを得ないケースもありました。
NALYSYSのAI面接を導入した後は、2ヶ月で100名以上の面接を実施し、採用にかかる工数を約80%削減しました。応募から内定までの期間は平均30日から10日程度へと、選考スピードはおよそ3倍に短縮されています。
面接動画と評価レポートから、応募者の話し方・表情・清潔感まで確認できるようになった点も、判断の助けになっているといいます。また、自分のタイミングでAI面接を完了する応募者は志望度が高い傾向があり、後続の面接の直前キャンセルが減ったという変化も挙げられています。同社では今後、採用の入り口をAI面接に一本化していく方針です。
出典:採用工数を80%削減し、選考スピードは3倍に。「NALYSYS AI面接」で実現した、”全員の熱意に触れる” 採用戦略。
事例2:株式会社征東さま/オープニングのアルバイト採用

株式会社征東さまは、フランチャイズで「ペンギンベーカリー」の第1号店を立ち上げるにあたり、オープニングスタッフ(アルバイト)の大量採用を行いました。
このとき同社が直面したのは、いわば「三重苦」でした。店長自身が飲食業界の採用は未経験で、ノウハウがない。北海道での研修や仕入れ、機材搬入、マニュアル作成などオープン準備に追われ、面接に充てる時間がない。店舗の引き渡し前で、対面面接を行う場所もない。加えて、担当者が代わっても評価がぶれない「属人化しない採用基準」を最初から作りたいという狙いもありました。
そこで導入したのがNALYSYSのAI面接です。応募と同時にAI面接のURLを自動送信する仕組みを整えたことで、店長がオープン準備に集中している間も選考が自動で進みました。結果として、200名を超える応募を面接工数をほとんどかけずに対応し、約40名の採用につなげています。採用にかかる工数は80%以上削減され、「AI面接がなければ採用担当をもう1人雇う必要があった」と振り返っています。
AI面接を経てWeb面談に進む応募者は入社意欲が高く、連絡が取れなくなるケースも少なく、入社の決定率が高かったといいます。
実際にAI面接を受けて入社したスタッフからも、日程調整が不要で、緊張せず自分のペースで話せたという声が寄せられており、忙しい人や緊張しやすい人にも受けやすい選考体験になった点が特徴です。
出典:時間・場所・ノウハウ不足の「三重苦」を突破し、約40名採用を実現。応募者にも寄り添う「NALYSYS AI面接」の活用法
NALYSYS AI面接の料金
NALYSYSのAI面接の料金は、採用したいターゲットや選ぶプランによって異なります。具体的な費用が気になる方は、お問い合わせフォームよりお気軽にご相談ください。
NALYSYS AI面接の無料トライアルも可能です。実際の機能を試してみたい方はトライアル申し込みフォームよりお問い合わせください。
AI面接サービスの費用の考え方は以下の記事で料金体系を紹介していますので、ご確認ください。
よくある質問(FAQ)
Q. どのような雇用形態・採用規模に向いていますか?
A. アルバイトから正社員まで対応しています。とくに、大量採用や人材派遣、短期・イベント採用など、一次面接の件数が多くなる採用で効果を発揮しやすい設計です。
Q. 応募者はどのように受検しますか?所要時間はどのくらいですか?
A. 応募者は24時間365日、自分の都合のよい時間にスマートフォンなどから受検できます。所要時間の目安は、アルバイト採用向けで約15分、新卒・中途採用向けで約30分です。
Q. 評価項目や質問を自社向けに変更できますか?
A. 標準の質問に加えて、自社が聞きたい質問を設定できます(オプションでの対応)。採用要件に合わせて確認したい項目を加えられます。
Q. AIだけで合否が決まるのですか?
A. いいえ。NALYSYSのAI面接は採用判断の材料をそろえる役割で、最終的な合否の判断は採用担当者が行います。
Q. 導入前に試すことはできますか?
A. 無料トライアルを用意しています(2026年6月時点)。実際の機能を確認したうえで導入を検討できます。トライアル申し込みフォームよりお問い合わせください。
まとめ
NALYSYSのAI面接は、一次面接のスクリーニングを自動化し、採用担当者が判断するための材料をそろえる機能です。
- 曽和利光氏の監修を含む33項目の評価項目で、客観的な評価を行う
- 表情や話し方などの非言語情報も評価の対象にする
- 24時間365日受検でき、書類選考から一次面接までのリードタイムを短縮できる
- 録画・書き起こし・レポートで面接を振り返れる
- 最終的な合否の判断は採用担当者が行う
大量採用や派遣・アルバイト採用で一次面接の負荷に課題を感じている場合は、まず無料トライアルや資料で具体的な機能と評価の仕組みを確認してみてください。
